2ntブログ

空を見上げ・・・

 日食、彗星・・・・・・・今でこそ、天体ショーと化しているこれらですが、大昔だと、災いの前兆として、恐れられてたりしてたって話はよく聞きます。

 そんな中には、贄を捧げるような所もあったでしょうね。例えば・・・



 太陽が覆われ暗くなった空の下・・・

 松明が煌々と焚かれた広間には、所狭しと大勢の裸に近い格好の現地住民たち詰め掛けていた・・・

 彼らは皆、恐怖に顔を引き攣らせ、祈りを捧げるように地面に平伏する・・・

 広場の中央には、高台となった石積みの祭壇があり、その上には、奇妙な仮面を被った神官が、朗々と祈りの言葉唱えていた・・・

 静まり返るなか、ただ、神官の厳かな声が響き渡る・・・

 そんな中、人々の間を、後ろ手に縛られた若い娘が、屈強な男たちに掴まれ、引きずられるように、引き連れられてきた・・・

 歳は20歳前半だろうか、美人といってもよい、整った顔立ちの娘だった・・・

 だが、その彼女は、今は後ろ手に厳重に戒められ、口には口枷を噛まされていた・・・

 身に纏っていたサファリルックの服は、ボロボロに裂け、ほとんどボロ布と化しており、まだ成熟しきっていない若さ溢れる肢体を僅かながら隠している程度だった・・・

 そんな彼女は、美唇を裂くように噛まされた口枷の下で、恐怖と嫌悪を滲ませた呻き声を発し、身体を揺すり必死に抗っていた・・・

 だが、彼女を掴む男たちは、そんな彼女の抵抗も意に介さず、軽々と担ぎ上げると、祭壇への石段を登り始めた・・・

 悲鳴をあげ、涙を流す彼女・・・それを、まるで家畜を見るかのように見上げる住人たち・・・その彼らの目を見て、担ぎ上げられた彼女は戒められた身体を更に恐怖で震わせた・・・

 そして、男たちによって祭壇まで運び込まれると、彼女の後ろ手の革紐が解かれ、石で出来たベッドへと仰向けに降ろされた・・・

 その間も自由になった手足で、必死に抗う彼女・・・

 だが、その四肢を4人の屈強な男たちは、いとも簡単に押さえつけ、石のベッドに備えつけられた枷で、彼女を大の字に拘束していくと、僅かばかりに彼女の身体を覆っていた布切れを無残にも剥ぎ取っていく・・・

 彼女は、その整った美貌に恐怖と羞恥を滲ませ、涙を流し、悲鳴をあげ続ける・・・

 そうして、全てを整い終えたのだろう、男たちは彼女から離れると静かに祭壇から降りていった・・・

 それに入れ替わるように、神官は彼女の前に立つと、哀れな生贄を神へと捧げる儀式を開始するのであった・・・



・・・なんて、昔のB級映画よろしく、秘境探検でヒドイ目にあうヒロインって感じはどうだろう?

などと考えてしまう私にも・・・・・・困ったもんです(苦笑)。


 

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伝奇萌え

伝奇ものイイですよね!
自分で書くと底の浅いのがバレるのでもっぱら読む専門です。

Re: 伝奇萌え

やっぱり罠とかで無残に捕まって、木の棒に獣縛りと吊るされて運ばれたり、杭に後ろ手に縛られて火炙りとかは定番でしょうか(笑)。

近代兵器を装備するも物量で迫られて弾切れになってしまったり、不意打ちであえなく無効化されてしまったりすると、尚いっそう、絶望感高くなりそうですよねぇ。

異世界探検とかファンタジーぽく持って行けば、なんとかなるのかしら・・・・・・むむむ・・・・・・。。
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久遠 真人

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