隷嬢改変
更新ができなかったので、久々に試し書きを掲載します。
単純に拘束していく描写を書きたかった品なのですが、2話まで書いたものの短くまとまらなさそうなのでお蔵入り予定です(苦笑)。
文章チェックなどできていない品ので、誤字脱字はご了承くださいませ。
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『隷嬢改変』
近代的デザインの豪華な邸宅。その広々としたリビングのソファに、そのふたりは座っていた。
「ふーん、それでその赤木先生とこの悟くんって子は、上手くお継母さんをモノにできたの?」
「うん、灰原先生の話だと毎日楽くやってるそうだよ。機会をみて、僕たちに紹介してくれるってさ」
「それは楽しみね。先輩として私たちも負けないようの頑張らないとね」
ソファに並び座り、顔を見合わせてクスクスと無邪気に笑いあうのは少年と少女。
まるで合わせ鏡のように似たふたりは、加賀見 紅羽(かがみ くれは)と蒼馬(そうま)の姉弟だった。
ボーイッシュな雰囲気な姉と女性的な柔らかさを感じさせる弟、それぞれ異性の魅力をあわせもつ中性的なふたりは、まだ子供でありながらも時折、大人でもドキリとさせられてしまう蠱惑の色気を漂わせる。
それは産まれてすぐに捨てられた姉弟に、唯一与えられた能力だった。孤児院から里親へと引き取られる時も離ればなれにならずにすみ、裕福な家庭に潜り込めたのも、そのお陰だとふたりは認識していた。
「ねぇ、蒼馬、愛してる」
「うん、僕もだよ、紅羽」
ふたりは手を寄せて指を絡め合わせると、熱いキスを交わす。
それは挨拶の軽いものなどではなく、舌を絡めて唾液を交換する濃厚なものだった。
お互いの粘膜を堪能し、透明な糸を引きながら舌を離すと見つめあうふたり。その瞳は熱く潤み、吐息が熱をもっていく様はまるで恋人のようであった。
「はー、はーッ、もう僕は我慢できないよ、紅羽」
「うん、私も凄く濡れてきちゃって、もうダメかも」
「じゃぁ、はじめようか」
頷きあうふたり視線は足元へと向けられる。スリッパ―の底が埋まるほどのフカフカの絨毯の上、ひとりの女性が意識を失って倒れていた。
彼女の名は、新垣 玲華(にいがき れいか)。姉弟の家庭教師として両親が招いた女子大生だった。
有名大学で首席をつとめるほどの才媛である玲華。その容姿もまた一級品であるのが、彼女が選ばれた理由でもあった。
栗色のボブカットの似合う小顔に、鼻筋の通った美貌の持ち主で、勝ち気そうなアーモンド型の目とやや太めの眉が特徴的だ。
化粧はほとんどしていないナチュラルメイクなのに、きめ細かな肌は赤子の肌のように滑らかで、薄くピンクに塗られた艶のある唇、その合間からみえる白い歯がなんとも色っぽい。
プロポーションも見事なもので、薄水色のブラウス越しの胸の膨らみにキュッと括れたウェスト、黒いタイトスカートから伸びる黒タイツの長い美脚へと綺麗な曲線美を描いていた。
ふたりは顔を見合わせて満足そうに頷くと、彼女の着ている服を脱がしにかかる。
紅羽が首もとのリボンをほどいてブラウスのボタンを外していけば、蒼馬がタイトスカートのフックを外してズリ下げて脱がしていく。
そうしてキャミソールと黒のストッキング姿へと剥かれて更に色気を増した獲物の姿に、二対の目が爛々と光るのだった。
「うぅん……」
玲華が悩ましげな声をあげて、眉根にシワをよせる。飲み物に混ぜた睡眠薬の効果が切れかかっているようだった。
だが、開業医をしている養父の仕事場から薬を入手して、何度も実験しているふたりは慌てる素振りもみせない。
協力して上体を起こしてキャミソールを脱がせると、ストッキングをクルクルと巻き取りながら長い脚から抜き取ってしまう。
レースを贅沢に施した高級そうな肌触りの下着はライトブルーで揃えられており、股間のレース越しの黒い茂みも透けて見える。
着やせして見えるのか胸の谷間ができるほどのボリュームは嬉しい誤算で、蒼馬はその弾力を確かめるようの両手で揉んでみた。
「凄いや、この大きさでこの張り具合は、今までで一番かも知れないよ」
「もー、蒼馬ったら、あとで好きなように出来るのよ」
「あぁ、ゴメンよ。それじゃぁ、ベッドに連れていこうか」
ふたりで玲華の身体を抱えあげると人気のない廊下を通って寝室へと運んでいく。
遮光カーテンのひかれた寝室は、間接照明の淡い光が灯っていた。そこにあるダブルベッドの上へと玲華をのせ上げる。
ベッドにはシーツの代わりに薄いゴムシートが被せられており、黒いベッドの上に下着姿の白い肌が映えて見えた。
紅羽が彼女の位置を調整している間に、蒼馬がクローゼットから黒革の鞄を運んできた。
それは本来の家庭教師である灰原が用意してくれたもので、中には様々な拘束具や女を責める淫具がギッシリと詰まっているのだった。
「今回は、コレを使おうかな」
「いいわね、じゃぁ私はコレね」
それぞれまるで遊び道具を選ぶように楽しげに中身を選んでいく。それを玲華の身体へと装着していくのだった。
まずは首にU字金具のついた赤革の首輪をはめると、喉元の位置で小さな銀色の南京錠でロックする。
――カキンッ
小気味良い金属音にふたりは笑みを浮かべると、首輪から伸びる鎖を枕側の壁に打ち込んである金具へと繋ぎ止める。
続いてベッドの脚に鎖で繋げてある枷を四肢に装着していく。
手首、足首と首輪とお揃いの赤革の枷が巻かれて、ギチギチと締め上げるとこれも南京錠でロックしていった。
――カキン……カキンッ
更にお尻の下のクッションを押し込んで腰を浮かせると、太股にも麻縄を巻き付けてガニ股になるほど厳しく開脚に固定していく。
拘束が進むにしたがい徐々に笑みを深めていく姉弟。彼らによって美貌の女子大生はベッドの上に大の字のポーズに拘束されていった。
「ふーッ、これでもうもう逃げられないね」
ゴムボール握らせた手に小さな革袋を被せおえると、ふたりして成果を見下ろす。
「でも、このポーズ……美人でもガニ股姿は無様よね」
「あはは、その方が屈辱的でいいじゃん。さぁ、仕上げをしようよ」
紅羽が黒革の全頭マスクを手に取ると、蒼馬が持ち上げる玲華の頭部に被せていく。
スッポリと顔面を覆うように装着すると鼻孔の位置をあわせる。そして綺麗な髪を押し込みながら後頭部の編み上げの紐を締め上げていき、開口部を閉めていった。
ピッタリと隙間なく肌に張り付くマスク、その目元と口には大きな穴が空いているので長い睫毛の閉じられた瞼と、わずかに開いて白い歯を見せる口元が見える。
だが、それ以外は黒革に覆われて人相も識別できない。
「もぅ、折角の美貌なのに台無しね」
「でも、こうやって個性を剥ぎ取っていく過程ってドキドキするよね」
今度は蒼馬がフェイスクラッチマスクを手に取った。口元に金属のリング穴のある開口具で、ヘッドギア状のハーネスがガッチリ固定できるタイプだ。
気を失っている玲華の下顎を掴んで口を開けさせると金属筒部分を噛ませていく。小さな口の玲華では限界近くまで大口を開かせる必要があり、意外に苦労することになった。金属筒を根元まで口腔に押し込めると幅広のベルト部分で顔下を覆うように後頭部で締め上げた。
残るハーネスも慎重に調整して、顎下、頭頂、側頭部とそれそれのベルトを外れぬように締め付けていって、その下の全頭マスクの締め付けを更に増していった。
口の位置に存在する浴槽の栓のような金具。まるで口を無機質な部品へと化してしまうこの開口具を蒼馬は気に入っていた。
穴から見えるヌメ光るピンクの口腔、それを無様にさらしても、自分の意思で閉じることも出来ないのだ。
人間は口が閉じられぬと自然と舌が突き出される。それがまるで牝犬のようで、より無様さを感じられてゾクゾクっと昏い快感に背筋を震わせる。
「もぅ、愉しむのは後よ」
苦笑いを浮かべた姉の紅羽が、その穴もゴム栓を押し込んで塞いでしまう。
栓にはチューブが繋がっており、内側には萎んだ風船のような黒い物体が外側にはポンプの球体がついていた。
舌の上にのるように風船部分をリング穴から口腔へと押し込んでいく。そして栓を捻るとカチリとリング部分とロックするとポンプの球体を握りつぶす。
ーーシュコーッ……シュコーッ……
空気が送り込まれて口の中でもバルーンが膨らんでいく。それは口腔を埋め尽くして頬が膨らむほどにパンパンに張ると、舌も押さえ込んでその自由すら奪うのだった。
「チェッ、もぅ、わかったよ……呼吸は……うん、大丈夫だね」
鼻の位置に空いた小さな穴から呼吸できているのを確認した蒼馬は、最後に手にしたのはゴーグル型のモニターだった。
個人携帯できる最小シアターなど謳われていた品で、目元を覆ったモニターで視界全面に映像を投射するものだ。
それで頭部で唯一露出を残して目元に装着する。バンドでしっかりと固定すると耳に付属のイヤホンを押し込んでいく。そうして玲華の頭部は完全に器具によって覆われてしまったのだった。
大の字に拘束された素肌をさらす下着姿のボディと真っ黒に覆われた頭部とギャップが激しいなんとも奇妙な光景であった。
「ん、んん……」
玲華が苦しげに呻きをあげた。締め付ける頭部の圧迫感と息苦しさに頭を揺する。その頻度が次第に多くなっていくそれが彼女の覚醒が近いことを示唆していた。
その光景を椅子に座って見つめていた姉弟だったが、昂る興奮を抑えられなくなったふたりは、唇を重ねて舌を絡ませるとお互いの股間をまさぐり始めるのだった。
単純に拘束していく描写を書きたかった品なのですが、2話まで書いたものの短くまとまらなさそうなのでお蔵入り予定です(苦笑)。
文章チェックなどできていない品ので、誤字脱字はご了承くださいませ。
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『隷嬢改変』
近代的デザインの豪華な邸宅。その広々としたリビングのソファに、そのふたりは座っていた。
「ふーん、それでその赤木先生とこの悟くんって子は、上手くお継母さんをモノにできたの?」
「うん、灰原先生の話だと毎日楽くやってるそうだよ。機会をみて、僕たちに紹介してくれるってさ」
「それは楽しみね。先輩として私たちも負けないようの頑張らないとね」
ソファに並び座り、顔を見合わせてクスクスと無邪気に笑いあうのは少年と少女。
まるで合わせ鏡のように似たふたりは、加賀見 紅羽(かがみ くれは)と蒼馬(そうま)の姉弟だった。
ボーイッシュな雰囲気な姉と女性的な柔らかさを感じさせる弟、それぞれ異性の魅力をあわせもつ中性的なふたりは、まだ子供でありながらも時折、大人でもドキリとさせられてしまう蠱惑の色気を漂わせる。
それは産まれてすぐに捨てられた姉弟に、唯一与えられた能力だった。孤児院から里親へと引き取られる時も離ればなれにならずにすみ、裕福な家庭に潜り込めたのも、そのお陰だとふたりは認識していた。
「ねぇ、蒼馬、愛してる」
「うん、僕もだよ、紅羽」
ふたりは手を寄せて指を絡め合わせると、熱いキスを交わす。
それは挨拶の軽いものなどではなく、舌を絡めて唾液を交換する濃厚なものだった。
お互いの粘膜を堪能し、透明な糸を引きながら舌を離すと見つめあうふたり。その瞳は熱く潤み、吐息が熱をもっていく様はまるで恋人のようであった。
「はー、はーッ、もう僕は我慢できないよ、紅羽」
「うん、私も凄く濡れてきちゃって、もうダメかも」
「じゃぁ、はじめようか」
頷きあうふたり視線は足元へと向けられる。スリッパ―の底が埋まるほどのフカフカの絨毯の上、ひとりの女性が意識を失って倒れていた。
彼女の名は、新垣 玲華(にいがき れいか)。姉弟の家庭教師として両親が招いた女子大生だった。
有名大学で首席をつとめるほどの才媛である玲華。その容姿もまた一級品であるのが、彼女が選ばれた理由でもあった。
栗色のボブカットの似合う小顔に、鼻筋の通った美貌の持ち主で、勝ち気そうなアーモンド型の目とやや太めの眉が特徴的だ。
化粧はほとんどしていないナチュラルメイクなのに、きめ細かな肌は赤子の肌のように滑らかで、薄くピンクに塗られた艶のある唇、その合間からみえる白い歯がなんとも色っぽい。
プロポーションも見事なもので、薄水色のブラウス越しの胸の膨らみにキュッと括れたウェスト、黒いタイトスカートから伸びる黒タイツの長い美脚へと綺麗な曲線美を描いていた。
ふたりは顔を見合わせて満足そうに頷くと、彼女の着ている服を脱がしにかかる。
紅羽が首もとのリボンをほどいてブラウスのボタンを外していけば、蒼馬がタイトスカートのフックを外してズリ下げて脱がしていく。
そうしてキャミソールと黒のストッキング姿へと剥かれて更に色気を増した獲物の姿に、二対の目が爛々と光るのだった。
「うぅん……」
玲華が悩ましげな声をあげて、眉根にシワをよせる。飲み物に混ぜた睡眠薬の効果が切れかかっているようだった。
だが、開業医をしている養父の仕事場から薬を入手して、何度も実験しているふたりは慌てる素振りもみせない。
協力して上体を起こしてキャミソールを脱がせると、ストッキングをクルクルと巻き取りながら長い脚から抜き取ってしまう。
レースを贅沢に施した高級そうな肌触りの下着はライトブルーで揃えられており、股間のレース越しの黒い茂みも透けて見える。
着やせして見えるのか胸の谷間ができるほどのボリュームは嬉しい誤算で、蒼馬はその弾力を確かめるようの両手で揉んでみた。
「凄いや、この大きさでこの張り具合は、今までで一番かも知れないよ」
「もー、蒼馬ったら、あとで好きなように出来るのよ」
「あぁ、ゴメンよ。それじゃぁ、ベッドに連れていこうか」
ふたりで玲華の身体を抱えあげると人気のない廊下を通って寝室へと運んでいく。
遮光カーテンのひかれた寝室は、間接照明の淡い光が灯っていた。そこにあるダブルベッドの上へと玲華をのせ上げる。
ベッドにはシーツの代わりに薄いゴムシートが被せられており、黒いベッドの上に下着姿の白い肌が映えて見えた。
紅羽が彼女の位置を調整している間に、蒼馬がクローゼットから黒革の鞄を運んできた。
それは本来の家庭教師である灰原が用意してくれたもので、中には様々な拘束具や女を責める淫具がギッシリと詰まっているのだった。
「今回は、コレを使おうかな」
「いいわね、じゃぁ私はコレね」
それぞれまるで遊び道具を選ぶように楽しげに中身を選んでいく。それを玲華の身体へと装着していくのだった。
まずは首にU字金具のついた赤革の首輪をはめると、喉元の位置で小さな銀色の南京錠でロックする。
――カキンッ
小気味良い金属音にふたりは笑みを浮かべると、首輪から伸びる鎖を枕側の壁に打ち込んである金具へと繋ぎ止める。
続いてベッドの脚に鎖で繋げてある枷を四肢に装着していく。
手首、足首と首輪とお揃いの赤革の枷が巻かれて、ギチギチと締め上げるとこれも南京錠でロックしていった。
――カキン……カキンッ
更にお尻の下のクッションを押し込んで腰を浮かせると、太股にも麻縄を巻き付けてガニ股になるほど厳しく開脚に固定していく。
拘束が進むにしたがい徐々に笑みを深めていく姉弟。彼らによって美貌の女子大生はベッドの上に大の字のポーズに拘束されていった。
「ふーッ、これでもうもう逃げられないね」
ゴムボール握らせた手に小さな革袋を被せおえると、ふたりして成果を見下ろす。
「でも、このポーズ……美人でもガニ股姿は無様よね」
「あはは、その方が屈辱的でいいじゃん。さぁ、仕上げをしようよ」
紅羽が黒革の全頭マスクを手に取ると、蒼馬が持ち上げる玲華の頭部に被せていく。
スッポリと顔面を覆うように装着すると鼻孔の位置をあわせる。そして綺麗な髪を押し込みながら後頭部の編み上げの紐を締め上げていき、開口部を閉めていった。
ピッタリと隙間なく肌に張り付くマスク、その目元と口には大きな穴が空いているので長い睫毛の閉じられた瞼と、わずかに開いて白い歯を見せる口元が見える。
だが、それ以外は黒革に覆われて人相も識別できない。
「もぅ、折角の美貌なのに台無しね」
「でも、こうやって個性を剥ぎ取っていく過程ってドキドキするよね」
今度は蒼馬がフェイスクラッチマスクを手に取った。口元に金属のリング穴のある開口具で、ヘッドギア状のハーネスがガッチリ固定できるタイプだ。
気を失っている玲華の下顎を掴んで口を開けさせると金属筒部分を噛ませていく。小さな口の玲華では限界近くまで大口を開かせる必要があり、意外に苦労することになった。金属筒を根元まで口腔に押し込めると幅広のベルト部分で顔下を覆うように後頭部で締め上げた。
残るハーネスも慎重に調整して、顎下、頭頂、側頭部とそれそれのベルトを外れぬように締め付けていって、その下の全頭マスクの締め付けを更に増していった。
口の位置に存在する浴槽の栓のような金具。まるで口を無機質な部品へと化してしまうこの開口具を蒼馬は気に入っていた。
穴から見えるヌメ光るピンクの口腔、それを無様にさらしても、自分の意思で閉じることも出来ないのだ。
人間は口が閉じられぬと自然と舌が突き出される。それがまるで牝犬のようで、より無様さを感じられてゾクゾクっと昏い快感に背筋を震わせる。
「もぅ、愉しむのは後よ」
苦笑いを浮かべた姉の紅羽が、その穴もゴム栓を押し込んで塞いでしまう。
栓にはチューブが繋がっており、内側には萎んだ風船のような黒い物体が外側にはポンプの球体がついていた。
舌の上にのるように風船部分をリング穴から口腔へと押し込んでいく。そして栓を捻るとカチリとリング部分とロックするとポンプの球体を握りつぶす。
ーーシュコーッ……シュコーッ……
空気が送り込まれて口の中でもバルーンが膨らんでいく。それは口腔を埋め尽くして頬が膨らむほどにパンパンに張ると、舌も押さえ込んでその自由すら奪うのだった。
「チェッ、もぅ、わかったよ……呼吸は……うん、大丈夫だね」
鼻の位置に空いた小さな穴から呼吸できているのを確認した蒼馬は、最後に手にしたのはゴーグル型のモニターだった。
個人携帯できる最小シアターなど謳われていた品で、目元を覆ったモニターで視界全面に映像を投射するものだ。
それで頭部で唯一露出を残して目元に装着する。バンドでしっかりと固定すると耳に付属のイヤホンを押し込んでいく。そうして玲華の頭部は完全に器具によって覆われてしまったのだった。
大の字に拘束された素肌をさらす下着姿のボディと真っ黒に覆われた頭部とギャップが激しいなんとも奇妙な光景であった。
「ん、んん……」
玲華が苦しげに呻きをあげた。締め付ける頭部の圧迫感と息苦しさに頭を揺する。その頻度が次第に多くなっていくそれが彼女の覚醒が近いことを示唆していた。
その光景を椅子に座って見つめていた姉弟だったが、昂る興奮を抑えられなくなったふたりは、唇を重ねて舌を絡ませるとお互いの股間をまさぐり始めるのだった。